二人の息の掛け合いがぴったり!『Seal the Deal』
Quasi(クアージ)は、ポートランドを拠点に活動している元夫婦で編成されているバンド。リードシンガーのサム・クームスがキーボード/ギター(元ヒートマイザーではベース)で、元スレーターキニーのジャネット・ワイスがドラムを担当。めっちゃくちゃユニークなバンドだと思います。ご存じの通り一時期エリオットのサポートをしていました。ポートランド時代、エリオットはまだ当時夫婦だった彼らの家をよく出入りしていたそうです。
サム・クームス自身も才能のあるマルチプレーヤーで、『フィギュア8』で聞かせてくれているベースの演奏も大好き(最近はジョンスペンサーのアルバムにも参加していたかな)なんですけど、エリオットの才能に関してはこう語っています。
サム:『See You Later』っていう曲が(Mic City Sons/Heatmiserに)あるんだけど・・・この曲を初めて聞かせてもらって、エリオットに「この曲で家が買えるだろう」と言ったことを覚えているよ。まだ当時は家は安く買えたけどね。」(2015年インタビューより)
「エリオットとは長いつきあいなんだ。初めて会ったとき、才能のあるミュージシャンだなとは思ったーでも僕は才能のあるミュージシャンなら大勢知っているし、彼が最も才能があるなんて思ったことはなかった。でも彼は自分をただ追い込んで、この数年の間にすごい勢いで成長したんだ。僕はすぐそばからそれを見ることができて、学ぶことが本当に沢山あるー音楽的にね。それに友達でバンドの仲間である彼がそうやって頑張って、より多くの人に認められてくなんて嬉しいことだよ。」(98年インタビューより)
また、サムはサポートでツアーしていた当時のことをこう振り返っています。
「ぼくが好きだったのはジャネットと一緒の(中略)まだ『Either/Or』の頃だったと思う。3人でツアーに出たんだ。あのバンドはクールだった。エリオットはそれまで一人でツアーをしていたけど、初めてエレクトリックバンドでツアーしたんだ。結構うるさくて、すごい速さで演奏した(笑)。エリオットがそうしたがって、彼がテンポを決めたんだ。それがすごい良かった。多くの人は気に食わなかったんだけど。ライブのあと、僕たちのところまできて「エリオットの音楽になんてことするんだ」って(笑)。僕はめちゃくちゃ腹が立ったけど、なんか嬉しくもあった、いやこれがいいんだよってね。(中略)ある意味もっと生々しい、曲の別バージョンみたいな面白い演奏の仕方だったてことが。」(オータム・ド・ワイルドのトリビュート本より)
私のQuasi サポートのお気に入りは1997年8月29日のChampoeg State Park, ORのライブです。この録音はそんなに速くないんですけどね。ダウンロードはここから。
追記(11月8日):XOツアーの素晴らしいビデオがあるのを思い出しました。こちらのテンポは速いです。
monamiさん、こんにちは。
ReplyDeleteいつも良記事ありがとうございます。
エリオット本人にとってもsee you laterは家が買えると思うほど手応えがあったんですね!
実はバンドライブはそっちのけでソロライブばかり聴いてたのですけどmonamiさんおすすめのライブからまたちゃんと聴いてみたいと思いました。
Sono さん、コメントありがとうございます!
Delete私の書き方が紛らわしくてごめんなさい!(ちょっと訂正入れました)家買えるね、っていったのはサム・クームスなんですよ。エリオット自身はMic City Sonsに入れた曲はダメなんばっかりっていう発言があるんですけど、私はSee you later と Half Rightの2曲の流れってなんともいえず好きなんです!
バンドのライブのほうは私も全部は聞いてないんですけど(録音のクオリティ的に聞けないのもあるし)このライブはエリオットのボーカルもすごい安定してて、Miss Miseryのドラムなんかすごくいいなぁと思いました。
あっ!失礼しました。読解力がなくてよく読み間違えるので申し訳ないです( ;∀;)
DeleteMic City Sons良曲揃いなのにー!本人は納得しなかったのですね...。
私もその2曲の流れ大好きです。New Moonの方を先に聞いたので後からMic City Sonsを聞いたときは謎の安心感がありましたね(笑)
Miss Miseryにドラム合わせるの新鮮ですね!今夜のお供にしようと思います。